麻布十番「竹の湯」閉店の噂は本当か?漆黒の黒湯とサウナの現在
都会の喧騒と国際色が交錯する港区・麻布十番の片隅で、創業から100年以上の歳月を刻み続けてきた名湯「竹の湯」。ネット上で突如浮上した「閉店したのではないか」という不穏な憶測や営業体制への疑問が、多くの銭湯ファンやサウナーの間で波紋を広げています。大正期より受け継がれてきた漆黒の湯船は、果たして今どうなっているのでしょうか。
現場取材と公式情報、さらに地域関係者へのヒアリングを重ねると、飛び交う噂の裏にある「同名銭湯の廃業問題」や、都心の老舗温浴施設が直面する構造的な課題、そして今なお健在である圧倒的な湯の力が浮き彫りになってきました。知っておくべき最新の利用実態から、黒湯とサウナが支持される理由まで、その真相を詳しく解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:麻布十番「麻布黒美水温泉 竹の湯」は元気に営業中。閉店の噂は他地域にある同名銭湯の廃業情報との混同が主因。
- 要点2:地下152mから汲み上げる濃厚な「黒美水」と高温サウナ、冷鉱泉水風呂の温冷交代浴が極めて高い評価を獲得。
- 要点3:カラン数が限られるコンパクトな設計のため、週末ピーク時の混雑回避策や訪問前の定休日チェックが必須。
【2026年最新の経緯】竹の湯に囁かれる「閉店の噂」と麻布十番の現在
検索エンジンやSNSのサジェストに「竹の湯 閉店 理由」という不穏なキーワードが並び、ファンを不安に陥れるケースが後を絶ちません。しかし、結論から申し上げれば、港区南麻布に鎮座する麻布黒美水温泉 竹の湯は2026年現在も営業を継続しています。のれんを下ろしたという事実はなく、今夜も濃厚な黒湯が浴槽を満たしています。
では、なぜこのような憶測が広まったのでしょうか。背景には大きく分けて2つの要因が存在します。第1の要因は、全国的に進む公衆浴場の後継者不足や燃料費高騰に伴い、他県や都内他区に存在した同名の「竹の湯」が惜しまれつつ暖簾を下ろしたニュースがネット上で混同されたことです。たとえば神楽坂(新宿浴場組合所属)の竹の湯など、都内だけでも複数の「竹の湯」が存在し、地方にも同屋号の歴史的銭湯が点在していました。これら他店舗の廃業・休業情報がアルゴリズム上で集約され、「麻布十番の竹の湯が閉まったのではないか」という誤解を招くに至りました。
第2の要因は、設備の緊急メンテナンスや定休日を巡る一時的な休館情報がSNSで断片的に拡散された点にあります。老舗施設ゆえの配管修繕やボイラー更新に伴う臨時休業が「このまま廃業するのでは」という過敏な反応を呼んだのです。竹の湯の銭湯としての歴史は大正2年(1913年)にラジウム温泉として創業したことに始まります。1世紀以上の激動を潜り抜け、現在も地域住民の生活インフラとして、また都心屈指のチルスポットとして強固に存続しています。

地下152mの恵み|麻布黒美水温泉「竹の湯」黒湯の効能とサウナの評判
竹の湯の最大の武器は、一度見たら忘れられない漆黒の湯「黒美水温泉」です。地下152mから汲み上げられる黒褐色の冷鉱泉は、湯船の底が数センチで見えなくなるほど濃厚で、コーヒーや濃口醤油に例えられるほどの深みを有しています。
泉質は「炭酸水素塩冷鉱泉」に分類される炭酸アルカリ泉。古くから美肌の湯として知られ、皮膚の古い角質を軟化させて洗い流す作用に優れています。湯上がりの肌が驚くほど滑らかになることから、創業期から現代に至るまで湯治場のような熱烈な支持を集めてきました。神経痛や冷え性の緩和はもちろん、都心のオフィスワークで凝り固まった身体の深部までじんわりと温める保温持続性の高さが実証されています。
さらに近年、愛好家たちを熱狂させているのがサウナ設備の充実度と水風呂のクオリティです。男湯・女湯ともにコンパクトながらもしっかり熱が回るセッティングが施されており、サウナ室から出た直後に身を沈める水風呂にも、この贅沢な黒美水(冷鉱泉)が惜しみなく注がれています。「肌あたりが極めて柔らかく、刺すような冷たさがないのに芯まで引き締まる」と、熱心なサウナーたちの間で口コミが絶えません。熱湯浴槽と冷鉱泉水風呂を往復する温冷交代浴のディープな浮遊感は、都内でも唯一無二の体験と言えます。
【実態検証】竹の湯の営業時間・料金とネットの口コミ・混雑状況
実際に現地を訪れるにあたって把握しておくべきは、浴場内のスケール感とそれに伴う混雑動態です。現地関係者の証言からも、施設の特性が明確にうかがえます。
「カランの数が少ないので、週末はかなり込み合うんです」
そう語るのは、施設を切り盛りする樋口美和さんです。樋口さんご夫婦は、およそ10年前に杉並区の名店「ゆ屋和ごころ 吉の湯」を立ち上げ、現在は竹の湯と吉の湯という個性際立つ2店舗をご家族と従業員で支えています。下町風情と温かい接客が維持されている反面、空間的な限界があることは知っておかねばなりません。
ネット上のリアルな口コミやSNSでの反応を分析すると、高評価の嵐の中に「洗い場待ちが発生した」「サウナ室の定員制限で並んだ」といった声が散見されます。特に金曜の夜や日曜日夕方のピークタイムは、地元住民と遠方からのサウナ愛好家が重なり、脱衣所を含めて高密度な空間となります。ゆったりと黒湯の効能を享受したいのであれば、平日の口開け直後や夜遅めの時間帯を狙うのが賢明な戦略です。

【比較データ分析】都内屈指の黒湯銭湯に見るスペックと利用満足度
都内には黒湯を売りにする銭湯が複数存在しますが、立地、泉質濃度、サウナの満足度において竹の湯はどのような立ち位置にあるのでしょうか。客観的データに基づいて比較検証します。
| 項目 | 詳細・数値データ | 一般的な基準・相場 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 入浴・サウナ料金 | 公衆浴場統制料金+サウナ別料金(タオル付) | 都内一律入浴料550円+サウナ300〜500円程度 | 港区の一等地でありながら庶民価格を死守。コスパは極めて優秀。 |
| 黒湯の深度と泉質 | 地下152m掘削/炭酸水素塩冷鉱泉(炭酸アルカリ泉) | 大田区等の深層掘削(1,000m超)など多様 | 深度150m前後でこの有機物濃度は驚異的。肌への即効性が際立つ。 |
| 水風呂の泉質 | 冷鉱泉掛け流し(黒湯水風呂) | 白水(上水道・井戸水チラー冷却)が一般的 | 全国的にも希少な黒湯水風呂。サウナ後の肌刺激が皆無で極上。 |
| 浴場規模・収容力 | カラン数少なめ・コンパクト浴槽 | 中〜大規模銭湯(カラン20〜30基) | 混雑時は譲り合いが前提。長居するよりサッと整う江戸前スタイル向き。 |
| 駅アクセス | 麻布十番駅1番・7番出口より徒歩5分 | 徒歩10分圏内 | 駅近で商店街散策と直結。観光・仕事帰りの利便性は都内トップクラス。 |
一般に知られていない盲点とネットの誤解|アクセス・駐車場の罠
麻布十番の竹の湯を訪れる際、初心者が最も陥りやすい落とし穴が「移動手段」と「店舗の混同」です。
まず交通アクセスについて、電車利用の場合は東京メトロ南北線「麻布十番」駅1番出口、または都営大江戸線「麻布十番」駅7番出口から徒歩5分と極めて良好なロケーションを誇ります。麻布十番商店街の情緒ある街並みを抜け、住宅街へ差し掛かる絶妙な立地です。しかし、車での来訪を検討している場合は厳重な注意を要します。竹の湯専用の駐車場は用意されていません。周辺は港区特有の細い路地と一方通行が多く、コインパーキングの料金相場も1時間あたり1,000円〜1,500円を超える高価格地帯です。車で乗り付けると予期せぬ出費や駐車スペース難民になりかねないため、公共交通機関の利用を強く推奨します。
もう一つの盲点は、新宿区・神楽坂にある「竹の湯」など他店舗とのサービス差異です。神楽坂の竹の湯は日替わり薬湯や乾式サウナ(男湯のみ)・ミストサウナ(男女)などを備えた別法人であり、麻布十番の「黒美水温泉」とは全く異なる湯を提供しています。ネット上の口コミを閲覧する際は、レビュー対象が麻布十番の黒湯なのか、他地域の竹の湯なのかを明確に切り分けなければ、期待した湯と出合えない事態になりかねません。
公衆浴場の営業スケジュールは施設保全のために変更される場合があります。竹の湯は週2日の定休日(月曜・金曜など設定時期により変動あり)を設けているため、訪れる直前に東京都浴場組合の公式データや最新の店舗告知を確認することが無駄足を防ぐ鉄則です。

【プロの結論】竹の湯を満喫できる人・おすすめできない人の判断基準
都市社会学的な見地から眺めると、麻布十番の竹の湯は、超高級タワーマンションが林立する再開発エリアの中で、地域の地縁と生活史を繋ぎ止める貴重な「都市のサードプレイス(第3の居場所)」として機能しています。しかし、その強い個性ゆえに利用者の嗜好によって相性が明確に分かれます。
◎ 竹の湯を心から満喫できる人
- 天然温泉の泉質至上主義者:地下152mから湧き出る濃厚なアルカリ黒湯と、黒湯水風呂の贅沢な温冷交代浴を堪能したい人。
- 歴史と風情を愛する都市生活者:大正時代から続く下町の空気感と、家族経営ならではの温もりに触れてリフレッシュしたい人。
- 麻布十番の街歩きとセットで楽しみたい人:湯上がりに老舗蕎麦屋や商店街のバルへ繰り出す贅沢な休日プランを描いている人。
✕ おすすめできない・慎重になるべき人
- 広大なスーパー銭湯の快適さを求める人:カラン数が限られ、露天風呂や広大な休憩ラウンジは存在しないため、ゆとりある設備を最優先する人には不向き。
- 混雑や待ち時間にストレスを感じやすい人:週末のピーク時はカラン待ちやサウナの入室制限が発生するため、マイペースに入浴したい人には向かない。
- 自家用車で手軽にアクセスしたい人:専用駐車場がなく、周辺道路が狭隘でパーキング代も高額なため、車移動が前提のファミリー層にはハードルが高い。
【竹の湯】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:麻布十番の竹の湯は本当に営業していますか?閉店したというのはデマですか?
A1:はい、麻布黒美水温泉 竹の湯は現在も営業を続けています。閉店の噂は、他地域にある同名銭湯の廃業ニュースや、過去の一時的な修繕休業情報がネット上で誤って拡散されたことが原因です。
Q2:黒湯の独特な黒さは何によるものですか?肌に色はつきませんか?
A2:太古の植物が地下で分解されてできたフミン酸などの有機物が地下水に溶け込んだもので、着色料などではありません。肌に色が沈着することは一切なく、石鹸のような角質軟化作用によって湯上がり後は肌がつるつるになります。
Q3:タオルのレンタルやサウナ利用の仕組みはどうなっていますか?
A3:フロントで入浴料にサウナ追加料金を支払うことで、専用のサウナ利用者向けバンドやタオルセットを受け取って入場します。手ぶらセットの販売もあるため、仕事帰りにふらりと立ち寄ることも可能です。
Q4:混雑を避けてゆっくり入るおすすめの時間帯はいつですか?
A4:週末や祝日の夕方(17時〜20時頃)は最も混み合います。比較的ゆとりのある平日の開店直後、あるいは夜21時以降の遅い時間帯を狙うと、じっくりと黒湯とサウナに向き合うことができます。
まとめ:今後の動向と失敗しないための判断基準
大正2年の創業から時を超え、都心の真ん中で漆黒の恵みを湧出させ続ける「麻布黒美水温泉 竹の湯」。ネット上で囁かれる閉店の噂に惑わされる必要はありません。施設を守り続ける樋口さんご夫婦をはじめとする担い手たちの手によって、その暖簾は今も力強く掲げられています。
再開発によって画一的な街並みへと変貌しつつある港区において、本物の天然温泉と熱いサウナ、そして濃厚な下町情緒が同居する空間は、もはや文化財にも等しい価値を持っています。週末の混雑や駐車場の不便さといった現実的な制約を理解した上で訪れれば、日常の疲れを瞬時に吹き飛ばす至福の湯浴みが待っています。まずは営業スケジュールを確認し、麻布十番の散策がてら、その唯一無二の黒美水に身を委ねてみてはいかがでしょうか。 (出典: 竹 の 湯(Yahoo!ニュース))